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最も人気がある米ドル/日本円

FXで最も人気がある米ドル/日本円の為替になります

まずは初心者は米ドル/日本円から初めてみましょう

世界一の経済力と軍事力を併せ持っている、アメリカの米ドルが、為替の世界でも中心的な存在となっています。日本からのFX取引でも、最も人気のあるのが米ドル/日本円での為替取引となっています。米ドルは、国際貿易の取引通貨としても最も多く使用されていて、各国の外貨準備高に占める割り合いが高いと言う点でも、世界中に普及している通貨となります。

この様に国際貿易の取引にしようをされたり、各国の外貨準備金として使用をされる国際通貨の事を『基軸通貨』と言います。その通貨の信頼性からも、東南アジアやアフリカ諸国においては、自国通貨よりも、米ドルで購入をすれば喜ばれるケースもあるほどとなっています。

抱えている『双子の赤字』問題

アメリカは財政収支と貿易収支のいずれもが赤字の状態となっている、『双子の赤字』と言われている問題を抱えています。この『双子の赤字』問題は、米ドル安の要因にもなりえる問題となっています。

2008年に発生したリーマンショック以降、景気悪化に伴う消費意欲が減退してしまった為に、貿易収支の赤字幅が減少傾向となっていますが、オバマ政権による、日本円にして約70兆円規模の大型景気刺激策を行なった為に、財政収支はさらに大幅な悪化が生じています。

アメリカ政府によっての基本姿勢は『ドル高』が国益と言うスタンスを取っていますが、財政赤字が膨張する事によって、ドル安の要因にもなります。輸出を増加させる為にも、ドル安に誘導をさせるなど、状況に応じて政治的・経済的配慮によって、基本スタンスを変更させる事がある事を念頭においておきましょう、。

米ドル/日本円の為替推移

戦後は1米ドル360円の固定為替制度が採用されていましたが、1973年に固定相場制度から現在の変動相場制度に移行してから、長期的なトレンドとしては、円高ドル安の傾向が継続しています。
1995年には1米ドル79円台まで円高が進行した事もあり、その後は大まかに100円～120円台で推移を続けてきましたが、リーマンショック移行は100円を切るドル円相場が続いています。
また、先日のギリシャショック（ギリシャ問題）を背景にして、90円台で安定しているかに見えた、ドル円相場ですが、再び80円台に突入したりと、安定して緩やかな相場曲線となるには、もう少し時間がかかりそうな気配となっています。

『有事のドル買い』は継続か？

以前であれば、『有事のドル買い』と言う格言がある事からも、何か国際的な問題があった際には、経済力・軍事力ともに世界トップのアメリカドルを購入する動きがありましたが、現在では、国際的な戦争と言うよりも、終わる気配がないテロとの戦争が中心となってきており、その当事者としてアメリカが関わっている事からも、『有事のドル買い』が揺らぎ始めています。
テロとの戦争に加えて、リーマンショックでの消費減退やユーロの台頭など、経済面についても、米ドルの信頼性が、下落している傾向があります。しかし、米ドルは国際的な通貨には変わらず、日本政府も対米ドルで円高か円安が極端に進行をした場合には、為替介入を行なう可能性もあります。

米ドルは各国間の為替に大きな影響を与える事からも、アメリカ大統領、財務長官、FRB議長と言った要人のコメントや為替に関する言動は、世界からも大きな注目を集めており、為替相場に与える影響も大きなものとなっています。

そう言った点からも、米ドルの情報に関しては、証券会社などに口座を開設している場合には、情報面で豊富に揃っていますし、テレビや新聞と言ったメディアにおいて、米ドル相場を中心に取扱っているので、情報量としては多量にあります。この点からも、初心者の人にとっては、米ドル/日本円が最も取引に関しては、取り組みやすい通貨と言える事が出来るでしょう。

双子の赤字
『双子の赤字』とはアメリカ合衆国が抱えている『財政赤字』と『経常収支』の二つの赤字の事をさしています。
80年代にはレーガン政権において、減税を行なう事での経済を刺激する『レーガノミックス』を実施し、同時に巨額の防衛費を支出する『スターウオーズ』計画を実施しましたが、これによって、財政赤字が大幅に悪化する原因となりました。
クリントン政権においては、1998年に財政黒字に転換しましたが、その後のブッシュ政権において、減税や戦費の増大によって、また財政赤字になりました。『双子の赤字』はアメリカにとって恒常的な問題となっていて、具体的な解決策などについては、現在もまだ見出せていない状況となっています。

為替介入
『為替介入』とは、金融当局が為替に対して介入を行い、行き過ぎた為替相場の是正を目的とした策になります。
日本の場合には日本銀行が財務省の指示によって行なわれる事となります。また、米ドルと言った様な基軸通貨が行き過ぎたドル安、あるいはドル高となった場合には、各国間が協力して行なう『為替介入』の事を『協調介入』と言います。

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