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英ポンド/日本円の魅力は値動き

値動きの激しさが魅力となっている英ポンド/日本円

英ポンドはかつての基軸通貨

17世紀に産業革命が行なって以来、20世紀初頭までは、イギリスは世界の中心国としての地位を確立していました。その中では基軸通貨としての役割も果たしていたのが英ポンドとなります。

しかしながら、二度の世界大戦の末に、国力が低下してしまい、世界的な覇権をアメリカに譲る結果となり、近年では欧州諸国の間で誕生したユーロによって、通貨としての価値が下落している傾向があります。

基幹産業は金融の為、リーマンショック被害は甚大

イギリスは1980年代サッチャー政権以来、金融業界を強化して基幹産業にまで発展をさせました。金融業界が主となっているのはアメリカも同じですが、その依存度はアメリカよりも高いものとなっているので、2008年にリーマンショックに端を発した世界金融危機が、イギリスに与えている影響は大きなものとなっています。

ロンドンの金融市場は世界の中心的な役割を占めており、オイルマネーなど世界から資金を集める事によって、活況を呈していました。投資流入の多さによって、ポンド高を支える原因となっていて、一時期は1ポンドで250円にまでポンド高を記録した事もありました。

好況となれば、高い成長率を記録する事になり、不動産価格においては、10年間で3倍上昇したとも言われている水準にまで大幅な値上がりをしましたが、しかしアメリカでのサブプライムローン問題が表面化すると、イギリスの不動産価格も崩壊をし始めて、全体として経済悪化が鮮明となりました。

アメリカ以上に不動産価格が上昇していたイギリスでは、加えてアメリカ人と同様に、ローンでの購入が多かった傾向があったので、金融危機以降は、ロンドン金融市場に流入していた資金が、逆に流出し始めてしまったために、英ポンドの為替価値も低下をし始めています。

値動きの激しさが魅力

英ポンドのFXにおける一つの魅力が、その値動きの大きさにあります。高いレバレッジをかけて、わずかな差額によって利益を狙っているトレーダーからは、人気の高い通貨となっています。
世界金融危機の前であれば、英ポンドの高金利を活かした、スワップポイントを狙った取引も行われていましたが、金融危機以降は、英ポンドの政策金利が下落をしてしまい、日本との金利差が減少してしまった為に、スワップ狙いでのうま味は大部分がなくなってしまいました。景気の回復が鮮明になってくれば、再びポンドの金利が上がる事によって、日本との政策金利差が生まれて、スワップポイントによる利益を狙う事も容易になってくるでしょう。

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行（BOE）内にある、金融政策委員会（MPC）の動向では、英ポンドを大きく左右する事になります。後日公表される、議事録では、次の金融政策の方向性を占える意味合いでも、高い注目をされています。また、イングランド銀行（BOE）総裁や金融政策委員会（MPC）のメンバーと言った、要人の発言についても為替相場への高い影響力を持っています。

イングランド銀行
イングランド銀行とは1694年に設立された、イギリスの中央銀行になります。2010年現在のイングランド銀行の総裁はマネーヴィン・キング氏になります。

金融政策委員会
イングランド銀行に設置されている、委員会の事になります。委員は全員で9名で構成をされており、毎月上旬の水曜日と木曜日に政策金利を含めて決定を行なう会合が行なわれております。

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