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資源価格と連動する豪ドル/日本円

ユーロや金価格と連動性が高い豪ドル

豪ドルは資源国通過の代表

オーストラリアは世界の中でも屈指の資源国となっています。近年では石油や石炭や天然ガス以外にも、鉄鉱石・アルミニウム・金・銅・ウランと言った資源の輸出大国として、注目を集める機会が多くなっています。国土も広大な点からも、農産物や牛肉と言った様な第一次産物の輸出についても、基幹産業の一つとなっているので、国家としての強みとなっています。

貿易相手国としては、日本や中国が中心となっていて、中国の経済成長に伴い、今後についても順調な貿易量の伸びが予想をされています。日本との間では、鉄鉱石・小麦・牛肉などがメインの輸出となっていて、貿易パートナーとしては重要な関係となっています。

金融危機で急落した豪ドル

別名として『オージー』とも呼ばれている豪ドルですが、高金利通貨であったり、資源国通貨として、日本でも個人投資家からは大きな注目を集めています。
2008年半ばまで資源価格の高騰が続いた事や、高金利である事からも、豪ドルに資金が集まり、対日本円では、2008年7月には1豪ドル104円にまで豪ドル高となりました。
しかし、資源価格の高騰がひと段落をして、金融危機によって世界経済の悪化が鮮明になってからは、オーストラリア準備銀行の政策として、約7年ぶりに政策金利の引き下げを行った結果、一気に豪ドル安へと進みました。
相場がリーマンショックによって大変動をした為に、大幅な損失であったり、中には大幅な利益を出す事が出来たトレーダーもいるのではないでしょうか。

資源価格の急落で急転

資源価格の高騰が一息ついた事からも、失業者数が増加をして、資源メジャーの中でも雇用の削減が進められている事から、08年度の失業率は4.0％から6.2％にまで急上昇しました。
これにより、オーストラリア政府が巨額の財政出動を行いましたが、税収の減少が重なった結果として、オーストラリア政府は約7年ぶりに政策金利の大幅な切り下げを実施しました。2009年後半以降からは、世界経済の建て直しに伴い、少しずつですが政策金利を上げてきています。

豪ドルはNZドルとユーロと連動性が高いのが特徴

一般的に豪ドルはユーロとの連動をしやすい通貨と言われています。ユーロと豪ドルには実質的な繋がりはないと見られていますが、実際の為替相場の中では米ドルが売られると、ユーロと豪ドルが買われる傾向があります。
逆に米ドルに買いが入り始めると、ユーロと合わせて豪ドルが売られる傾向があります。
それ以外にも、為替相場のチャート表ではNZドルと似ているチャート表を形成している傾向が強く出ています。金の産出国の一つとなっている事からも、金価格が上昇すると豪ドルが買われる傾向もあり、資源国ならではの値動きをする事もあります。

資源国通貨
資源国通貨とは石油であったり、金や銅と言った様な天然資源が豊富な国の通貨の事を指しています。オーストラリアドルも、この資源国通貨の一つとなっていますが、他にもカナダドルと南アフリカランドが資源国通貨となっています。
資源国通貨は共通点として、高金利となっているケースが多いので、FXではスワップポイントとして金利差を活かして利益を狙う事が出来る事からも、人気の高い為替となっています。

オーストラリア準備銀行
オーストラリア準備銀行とはオーストラリアの中央銀行になります。本店はシドニーに配置されており、オーストラリアの政策金利を決定している機関となっています。

資源メジャー
資源メジャーとは世界の鉱物資源であったり、探査や採掘、精製と言った面で大きな力を持っている巨大企業となります。
オーストラリアには、世界3大メジャーの一つである、BHPビルトンとリオティントの2社がある事が有名です。

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